Bitunixの安全性 — 金融庁の一次資料と日本人の利用可否
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「Bitunix は安全ですか」と聞かれたら、筆者は「安全とは言えないが、リスクの中身は 特定できる」と答えます。安全・危険の二択で語れるものではなく、 確認できた事実、確認しようがないこと、使うなら受け入れることになるリスク — この3つに分けて考えるのが実態に合っています。この記事はその整理です。
確認できた事実
- 金融庁への登録: なし。 Bitunix は日本の暗号資産交換業者として登録されていません。国内の利用者保護制度 (分別管理の義務づけ・国内法に基づく行政監督など)の対象外です。
- 金融庁の警告リスト: 金融庁の無登録業者警告リスト(海外業者)に不掲載。 筆者が金融庁の公表PDF(海外無登録業者一覧)を直接確認しました。 なお、Bybit・Bitget・MEXC・KuCoin など主要な海外取引所は令和6年11月までに警告を受けています。
「警告リストに不掲載」が意味しないこと
金融庁はリスト自身に「掲載されていない者であっても、無登録交換業に該当する行為を 行っていることがあり得る」と注記しています。つまり不掲載は「問題なし」の認定ではありません。 主要競合が軒並み警告を受けている状況を踏まえると、Bitunix に将来警告が出る可能性は 織り込んでおくべきです。
海外の規制当局はどう見ているか
日本の金融庁が警告リストに載せていなくても、他国の当局が動いていることはあります。実際にありました。
フランスの金融市場庁(AMF)が www.bitunix.com を暗号資産デリバティブのブラックリストに掲載(2025-03-12 追加)。理由として 「無認可で金融サービス・商品を提供している」ことが挙げられています。 これはフランス国内での無認可提供を問題にしたもので、日本の規制判断ではありません。 ただし主要国の当局が実際に名指しした事実は、日本の警告リスト不掲載と並べて見ておくべきだと思います。
逆方向の登録もあります。運営法人のひとつ Bitunix Fintech LLC は、米 FinCEN とカナダ FINTRAC の 資金サービス事業者(MSB)に登録されています(法人の詳細)。 ただしこれを安全の根拠にはできません。MSB登録は届出であって認可ではなく、 FinCEN 自身が登録確認レターに「FinCEN は登録した事業者を推奨・承認しない」と明記しています。 実際、Bitunix の制限地域リストでは米国全土がサービス対象外です。
Bitunixは日本人でも使える?違法ではない?
日本の通常回線で、出金まで使えている
筆者は日本の通常回線(VPNなし)で、登録済みアカウントのログイン・取引・出金まで 問題なく利用できています(2026-07-31時点・検証記録)。 画面の日本語表示にも対応しており、日本からのアクセスが制限されている事実は確認していません。
規制が向くのは業者側。ただし利用者を守る制度もない
「違法ではないか」という不安には、規制の向きを整理して答えるのが正確です。 金融庁の警告や登録義務は無登録のまま営業する業者側に向けられたもので、 利用者個人の利用を禁止・処罰する規定は、筆者が確認した範囲では見当たりません。
ただしこれは「使っても守られる」という意味ではなく、その逆です。 登録業者なら義務づけられる分別管理や行政監督が一切ないまま、完全に自己責任で使うことになります。 Bybit の日本向けサービス終了のように、取引所側の判断で日本居住者の利用条件が ある日変わる可能性も織り込んでおくべきです(Bybitの事例)。
Proof of Reserves について
on-chain Proof of Reserves(準備金証明)の提供を公式サイトに記載。 ただし PoR はある時点の資産の存在証明であって、負債の全体・経営状態・ 出金可能性までを保証するものではありません。安全性の根拠としては部分的です。
第三者データベースでの評価
公的機関の評価がない以上、参考になるのは第三者データベースの評価です。 CoinGecko は取引所を独自基準の10段階で評価する Trust Score を公開しており、 Bitunix の現在値は下のカードのとおりです(日次で自動更新)。 ただしこれは民間データベースの評価であって、資産の安全や出金可能性の保証ではありません。 PoR と同じく「無いよりは分かることが増える」という位置づけで見てください。
利用する場合に残るリスク
- カストディリスク — 資産は取引所の管理下に置かれます。出金停止・破綻時に国内法の保護はありません。
- 規制変動リスク — 金融庁の警告や取引所側の方針変更により、日本居住者の利用条件が変わる可能性があります。
- 価格変動・清算リスク — レバレッジ取引では証拠金を超える損失があり得ます。
利用を検討する場合も、まず少額(20〜50 USDT 相当)での入出金テストを行い、 出金が実際に通ることを確認してから本格利用を判断してください。 筆者自身の口座での入出金は実測済みで、出金・入金の記録を公開しています。